4M-02
線形・2次関数で学習したConvolutional Neural Networkによる3次関数の相関
○奥谷文徳,川原圭博,浅見 徹(東大)
変数間の関係の評価には相関係数が使われているが,線形な関係の評価指標であるため2次以上の関係に対しては有用ではない.一方で,人間は散布図を見て関係を評価できるため,文字判別タスクのMNISTを参考に,畳み込みニューラルネットワークで関係評価を試みた.線形な関係の相関係数の絶対値と散布図で学習した場合,線形な関係に対し自乗誤差が0.003程度の学習となった.2次の関係をこれに入力すると自乗誤差が線形な関係の100倍以上となった.この結果を曲線の関係を直線で学習できていない結果だと考え,直線と曲線を学習するために線形と2次の関係で学習した結果,3次の関係の自乗誤差を線形な関係の10倍程度に抑えられた.

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