情報処理学会 第79回全国大会講演要旨

研究発表においてポスターを使用するケースがある。ポスターはスライドによる発表に比べ、短時間で多くの情報を聴き手に伝えることができる優れた発表形式だが、ポスター制作に特化したツールはあまりないと言える。本研究では、容易に研究発表用ポスターを制作できるようにするための支援を考える。まず、機械学習を用いてポスターの見やすさの「指標」を作成した。これは、既存の研究発表用ポスターを複数枚集め、見やすさの要因となっていると考える特徴を取得する。さらに、人手でポスターに対し、見やすさを観点にして評価点を付け、その評価点と取得した特徴に機械学習を適用する。ポスターを制作するためにまずユーザは発表する内容を木構造形式にして入力する。それをツールによって自動配置を行う。配置されたポスターに対し学習モデルにより自動評価を行い、評価に応じてユーザに修正を促す。以上の流れでポスターが完成する。