4F-01
生態的中立下における進化的放散の力学
○鈴木崇規,千葉 聡(東北大)
生態学における中立理論は個体ごとの差を考慮せず中立と見なすことで群集を確率的に記述することを可能にし、その単純な仮定にもかかわらず多くの生態的な現象を説明している。しかし中立仮定の下で生物多様性が種分化が生じるような長い時間スケールでどのようなパターンを示すかということはこれまであまり考えられてこなかった。今回我々は確率的な遺伝様式と生態的効果を組み合わせたモデルを作成し、群集構造の時間変化を観察した。その結果、遺伝子レベルの単純なプロセスが群集構造に複雑な影響を与えることが明らかになった。

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