情報処理学会 第79回全国大会講演要旨

インターネット上で視聴可能な教材となりうる動画に直接的にメモを書き込む方法がないという問題がある。その対策として、動画とアイディアを促進させるためのノート術であるマインドマップを融合した学習支援ツールを提案した。調査をまとめるノート術を教える前後の次の5項目の差を調べた。視覚的に整理されているか、関連付けした動画の数、キーワードの数、キーワード同士を結ぶ線の数、適切な関連付けができているか、という基準で点数化した。その点数と授業への積極性の点数及び調査結果をもとに実施した課題に対する学生同士の相互評価の点数の相関を調べた。結果、積極性との有意な相関が認められた一方で、相互評価との有意な相関は認められなかった。このことから、この学習支援ツールは学習態度の向上に役立っている可能性が示唆された。