3ZC-03
高解像度画像表示と観察範囲制御による鑑賞支援
○古藤健太,川嶋稔夫(はこだて未来大)
博物館の学芸員は,来館者に自由な発想で展示物を鑑賞してもらいたいと考えている.とはいえ,情報がないまま展示物を鑑賞するのは,来館者にとって至難のわざである.そこで一般に,展示鑑賞の支援手段として,文章や図版による解説パネルが使用されるが,これらは,学芸員が来歴や事実などを整理して来館者に伝えるものであって,来館者自身が着眼点を見つけることを支援する方法ではない.そこで本研究では,来館者が自在な着眼点で対象物を観察するために,実体展示と画像表示システムにおける注目エリアを連動する鑑賞支援ツールを実装し,ツールの方式によって鑑賞にどのような影響があるか検証を行う.

footer 著作権について 倫理綱領 プライバシーポリシー セキュリティ 情報処理学会