3ZA-01
視線と上腕動作による入力を併用したGUI環境の設計に関する基礎的研究
○阿部優里香,芹澤俊介,浅川裕美,武藤 剛(文教大)
本研究では,視線と上腕動作による入力を併用したGUI環境の設計のための基礎的な知見を得ることを目的とした,ポインタの動作制御課題における,マウスまたは,ペン型の入力デバイスによる,ポインティング動作と視線の動きの分析を行った.
その結果,マウスによるポインティング動作では,ポインタと視線の移動速度の間に負の相関が観察された.また,視線の移動距離が短い場合において,ポインタの動作精度が著しく低下することも明らかとなった.これに対し,ペン型デバイスの場合では,これらの関係は観察されなかった.以上のことから,視線と上腕動作による入力を併用したGUI環境では,マウスよりも,ペン入力方式を用いるほうが、視線との干渉が少ないという点で,より有効である可能性が示唆される.

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