3Y-01
面接の場の成立要件をうなずきなどの定量的な指標で評価する方法の提案
○湊谷健斗(東京工科大),中村亮太(湘北短期大),上林憲行(東京工科大)
友人同士による雑談のような非戦略的コミュニケーションにおけるうなずきや身振り手振りの役割は、会話を活性化させたり相手の発話を誘導したりとコミュニケーションを行う上で重要な要素であることが報告されているが、採用面接などの戦略的なコミュニケーションが行われる状況において非言語情報が場の成立や活性に与える影響について調査した事例は少ない。本研究では戦略的コミュニケーションにおけるうなずきや身振り手振りなどの非言語情報と場の成立・活性との関係を明らかにすることを目的としている。加えて画像認識によって非言語情報の表出量を算出し、場の成立と活性を推定する手法を提案する。実験の結果、戦略的コミュニケーションにおけるうなずきと身振り手振りは、非戦略的コミュニケーションの場合よりも場の活性に与える影響は小さいことが分かった。また非言語情報に着目することによって場の活性について統計的に有意な結果を導くことができなかったが場の成立の度合いを評価することが可能だと示唆された。

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