情報処理学会 第79回全国大会講演要旨

本研究の目的は，自転車利用者の車道走行を快適にするために，自転車が走行した経路上の障害物の情報を収集することである．走行した経路に関する情報の共有方法としては，地図上への情報入力が主流である．しかし，既存のサービスでは，地図上への情報入力が自転車利用者による手入力であるため，入力コストがかかる．また，入力されなかった経路に関する情報は記録されないため，情報が集まりにくいという欠点もある．そこで，本研究では，スマートフォンに搭載されたセンサを用いてハンドル角や加減速などの自転車挙動データを収集する．収集したデータを分析することで，走行中に路上駐車の車や排水溝などの障害物を避ける動作を検出する．