3J-04
MASによる国民の不満を考慮した選挙制度のシミュレーション
○北島秀有記,芳賀博英(同志社大)
現在の衆議院議員選挙の選挙制度は,小選挙区制と比例代表制を同時に実施する,小選挙区比例代表並立制である.現行の選挙制度は,一票の格差や投票率の減少,得票率と獲得議席率の乖離など様々な問題を抱えている.そのため,少なくとも有権者は現行の選挙制度に対して不満を抱いていると考えられる.
 本研究では,有権者の支持する候補者が落選したときに不満が生まれるものとしてシミュレーションを行う.また,国民という個性のある集団を取り扱うためシミュレーション手法にはMulti-Agent Systemを用いる.小選挙区制と比例代表制の定数の割合を変化させながら選挙のシミュレーションを行い,有権者の不満が最も少なくなるような選挙制度の提案を目的とする.

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