情報処理学会 第79回全国大会講演要旨

仮想化技術の成熟に伴い，柔軟なネットワークサービスの運用が可能となった一方，サーバの動作特性が頻繁に変化することで，サービス品質維持のために計算資源の調整を行うタイミングの判断が困難となった．本稿では，Webサーバのマクロな動作状況の分析に基づいてサービス異常の予兆を検知する手法を提案し，異常状態の発生に先立ったサービスの制御を目指す．本手法の有効性を確認するためにシミュレーション実験を行い，先制的かつ効率的に計算資源を活用可能なネットワークサービス運用の実現について考察する．