情報処理学会 第79回全国大会講演要旨

学生の学習効率を向上させるため，マルチメディア情報を利用した電子ノート作成支援システムが開発されている．本システムでは，講義音声の認識結果や黒板のキャプチャ画像の使用により，効率的にノートを作成することができる．しかし，本システムの利用において，ノート作成作業の効率化による学習効果は明らかとなっていない．そこで，学習効果を検証するため，実環境で評価実験を行った．また，更なる学習効率向上のため，GUIの変更や機能の追加等を行い，実験を複数回実施し，比較した．実験結果から，本システムの有用性のほか，将来的な発展を示す結果も得られた．今後は本システムの講義以外への応用も検討している．