情報処理学会 第79回全国大会講演要旨

本研究では没入型ヘッドマウントディスプレイを装着し、コミュニケーション場生成の観点から入場・終了場面を含む一連の講演の場面を仮想空間上で体験できるシステムを開発した。本システムでは使用者の発話音声から観客キャラクタのうなずき等の聞き手反応動作を自動生成しており、使用者は講演者の視点から観客キャラクタの振る舞いを観察しながら講演の疑似体験ができる。場面や使用者の入力によって待機、傾聴、拍手の3モードを利用し、各モードでの観客キャラクタの振る舞いを呈示している。これらの機能が使用者に臨場感、達成感を与え聞き取りやすい話し方を体得し、プレゼンテーション成功体験を味わえる講演支援システムとして期待できる。