2Y-07
作業効率向上のための他者の存在感提示システム
○石川 諒,井村誠孝(関西学院大)
集中することは物事に取り組む上で重要なことであり,今日,集中するために人目の存在する場所を利用して作業する人が多く見受けられる.本研究では,ある程度の人目があることで集中が高まる可能性があることに着目し,他者の存在感を提示することにより集中力を高めて作業効率の向上を図るシステムを構築する.椅子に内蔵した圧力センサからユーザの重心位置をリアルタイムに計測し,重心位置の変化量から集中度合を推定する.集中の低下を検出すると,立体音響を用いて,足音や物音により他者の存在感を提示する.集中力を測定するランダムな数字のタイピング作業によって,重心の前後運動が大きくなれば集中が低下すると推定できることを確認した.

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