2X-06
領域削減の自動化によるWavelet Turbulenceの効率化
○上西直人(和歌山大),佐藤周平(ドワンゴ),岩崎 慶(和歌山大),西田友是(ドワンゴ)
コンピュータグラフィックスの分野において自然現象のシミュレーションは重要な研究課題の一つとなっている.様々な自然現象の中でも,煙のシミュレーションは映像制作などに用いられている.特に煙の細部の特徴を描写するには,高解像度シミュレーションが必要となるが,計算コストが高いという問題がある.Kimらは高解像度シミュレーションの計算コストを抑えるために,低解像度シミュレーションに乱流の特徴である渦を追加することで煙の見た目の高解像度化を行うWavelet Turbulence(WT)を提案した.しかし,WTはシミュレーションの計算領域全てに対し高解像度化を行っているため,煙が存在しない空間や,視点からは見えていない空間などの高解像度化する必要のない領域にまで計算処理を行っており,計算コストが増加してしまう.
そこで本研究ではWTの高解像度化領域を自動で削減することで,計算コストを削減し,効率化を図る手法を提案する.

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