2X-04
SawToothサイクルの拡張による圧力場計算の高速化
○鶴賀淳樹,岩崎 慶(和歌山大)
コンピュータグラフィックス(CG)の分野において,煙などの流体シミュレーションは重要な研究課題の一つである.流体シミュレーションにおいて圧力場を求めるためには,ポアソン方程式を解く必要があるが,計算コストが非常に高いという問題がある.ポアソン方程式を高速に解く手法としてマルチグリッド法(MGM)がある.MGMは2段グリッド法を再帰的に行うことで高速に圧力場を求める手法である.MGMによる再帰の1回の流れとして様々なサイクル方法があり,誤差が任意の値に収束するまでMGMを適用させる方法をMGMサイクルと呼ぶ.本研究では,MGMで用いられているサイクル方法の一つであるSawToothサイクルを拡張したNサイクルを提案し,圧力場計算の高速化を行う.様々なサイクル方法について比較実験を行い,提案法の有効性を示す.

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