2V-07
災害時におけるSDNを用いたレジリエントルーティングの提案
○高平寛之,和泉 諭,阿部 亨,菅沼拓夫(東北大)
東日本大震災では,地方公共団体のサーバに保管された複製が存在しない重要情報が災害によって消失し,行政機能に多大な影響を与えた.これに対して,災害時に安全な近隣サーバへの複製が有効であるとされている.しかし,災害時のようなネットワーク経路の寸断が発生する状況において,UPSの残量や津波到達時間などにより生ずる時間的制約の中で効率的な複製を行うことは困難である.本研究ではこの課題に対し,Software Defined Networking (SDN)を用いて災害時においてネットワークを効果的に制御するレジリエントルーティングを提案する.本稿では,ネットワークの災害のリスクを考慮しつつ,時間的制約の下で転送が完了する経路を選択するアルゴリズムの基本設計について述べる.

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