2V-05
災害時の緊急車輌を用いた省電力モバイルアドホックネットワークにおけるルーティングプロトコルの提案
○美崎敦也,高田豊雄,ベッドバハドゥール ビスタ,小倉加奈代(岩手県大)
災害時には通信基地局が損壊する可能性がある.その場合,MANET(Mobile Ad Hoc Network)による端末間通信でネットワークの存続が可能であるが,端末は電力に限りがあり,特に中継ノードは消費電力が多いためノードを失う可能性が高い.一方,災害時には大型バッテリーを搭載する救急車や消防車の緊急車輌が多数稼働する.緊急車輌を小規模基地局として機能させ,中継ノードの役割を小規模基地局が担うことで通常端末の電力消費が抑えられ,ネットワーク全体の生存率向上が期待できる.本稿では,大型バッテリーを搭載する緊急車輌からなる小規模基地局とMANETを組み合わせたアドホックネットワークプロトコルを提案し,その有効性を検証する.

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