2N-01
線分の距離依存関係を用いたクラスタリングでの主線分決定による甲骨文字認識
○辻  翼,岸 雅大,石井康史,孟  林,山崎勝弘(立命館大)
線分マッチングによる甲骨文字認識では,ハフ変換による主線分の決定が難しい.本研究では,認識対象の細線化画像をハフ変換し,ハフ空間上でラスタスキャンを行って,各画素と近傍画素を用いた四方向微分により,主線分の候補を抽出する.次に,ハフ空間上の点と点の距離を用いて依存関係表を作成し,これにより,点と点の繋がりがあるものとさらに繋がる点を探索し,文字の筆画に対応する主線分を決定する.さらに,テンプレートと認識対象の主線分を用いてハフ空間での最短距離を計算し,甲骨文字を認識する.実験では,12種計120個の甲骨文字原画像と30種類のテンプレートを用いて主線分によるハフ空間での最短距離を計算する.

footer 著作権について 倫理綱領 プライバシーポリシー セキュリティ 情報処理学会