2H-01
マルチコアAnTのスケジュール機構における優先度逆転抑制効果
○鴨生悠冬,佐藤将也,山内利宏,谷口秀夫(岡山大)
オペレーティングシステムは,サービスの要望に即したプロセスのスケジュールが求められるため,優先度逆転を抑制する必要がある.特にマイクロカーネル構造OSでは,OSサーバ間通信において優先度逆転が発生する可能性がある.また,コア毎に独立したスケジューラは,マイクロカーネル構造OSの性能を左右するプロセス切替のオーバヘッドが小さい特徴を持つ.一方,他コア上のプロセス情報を操作できないため,コア間通信を必要とする.そこで,コア毎に独立したスケジューラを有するマイクロカーネル構造OSのAnTにおいて,OSサーバ間通信における優先度逆転を抑制し,かつコア間通信回数を削減するスケジュール機構を提案した.本稿では,このスケジュール機構の優先度逆転抑制効果を計算サーバにより評価した結果を報告する.

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