2G-02
RDMAコードの置き換えによる隣接通信の高速化
○野口貴希,藤井昭宏,田中輝雄(工学院大)
大規模科学技術計算のプログラムでは,MPI通信による並列化が利用され,特定の通信パターンが繰り返し現れ,通信時間の遅延が問題になっている.東京大学のFX10は、RDMA(Remote Direct Memory Access)を用いて通信データをリモートメモリに直接書き込むことで高速に通信可能なライブラリを提供している.RDMAはMPIとは大きく異なるインタフェースをもつため,MPIを用いたコードからRDMAを用いたコードへの変更に高い実装コストを必要とする.
そこで,我々はMPIによる特定の通信パターンをRDMAコードへ置き換える機構を提案する.これにより,ユーザは数行コードを追加するだけで通信のRDMA化が可能となる.疎行列ベクトル積を題材に通信の高速化とコード変更量について評価した.

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