2G-01
多倍長型MPIプログラムの自動生成に向けた多倍長型通信ライブラリの実装と評価
○愛沢菜穂，斯波　柾（工学院大），菱沼利彰（筑波大），田中輝雄，藤井昭宏（工学院大），平澤将一（東北大）
大規模な計算では多倍長計算を行えば誤差の影響を低減できる．我々は多倍長計算を手軽に扱えるようにするため，Cプログラムにおいて，倍精度計算を行うコードからGMPを用いて多倍長計算を行うコードを自動生成する機構Xev-GMPを開発してきた．本研究ではXev-GMPでMPIコードの変換にも対応させるのが目的とした．GMPの多倍長型は構造体で実現されている上，精度に応じて型のサイズが変わるため，MPI関数を用いての通信が困難であった．この問題を解決した先行研究があるが，一度の通信のために複数の関数を呼ぶ必要があるなど実装が複雑であった．我々はそれらをMPI関数と一対一で対応するようにライブラリ化し，Xev-GMPにMPIコードを変換させる見通しを得た．
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