情報処理学会 第79回全国大会講演要旨

近年、グローバル化が加速する中で、日本の文化に対する深い理解を持ったグローバル人材の育成の重要性が唱えられている。日本文化を深く理解するには、まず日本文化に興味を持つきっかけが必要であると考えた。本研究では、日本を代表する美術である浮世絵に着目し、これを気軽に楽しく鑑賞できるシステムを構築する。このことで、利用者の日本文化に対する興味を広げ、自主的な学習への意欲を促し、最終的には深い理解に繋げることを目的とする。本システムは、スクリーンに映し出された浮世絵の中のアバターを、利用者が自らの動きによって操作し、浮世絵を鑑賞するというものである。これによって、体験的な鑑賞が実現されることが期待される。