情報処理学会 第79回全国大会講演要旨

現在、東日本大震災に関連したアーカイブが多数公開されており、横断的な検索も可能である。しかしながら、個別の資料に与えられた単純なメタデータによる検索だけでは関連する資料をまとめて取り出すことが困難であり、資料探索の利便性が損なわれている。本研究では、地理情報と時間情報をコアとして、メタデータに含まれる他の情報と組み合わせて関連資料を集約する手法を開発した。更に、開発した手法を東日本大震災アーカイブである、みちのく震録伝、久慈野田普代震災アーカイブ、青森震災アーカイブに含まれる写真資料(それぞれ約12万件、約8万件、約5万件)を対象に適用し、その有効性を評価した。