1Y-05
心拍センシングに基づくマルチモーダル体感状況理解
○青木 渉,桐山伸也(静岡大)
多種多様な人と状況の特性に適応した住空間サービスの提供に向け、環境や生体の情報をセンサで取得した客観データに加え、ユーザの心的状態などの主観情報を考慮した状況理解手法の検討を進めている。心的状態のなかでも、外界の影響を直接反映する低次の特徴である「体感」に焦点を当て、個人と環境の状況に適応した空調制御のための、個々の場面状況における個人の体感を推定する技術を開発している。本稿では、開発したマルチモーダル体感分析ツールが、客観センサと主観情報の統合分析を支援するのに役立つことに加え、感覚個人特性が多様な高齢者6名の実環境データ分析により、ユーザの体感温度の自己申告と心拍時系列データとの関係から空調制御の個人適応に有用な知見が得られたことを示す。

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