1R-02
人の認知バイアスを応用した強化学習手法による適応的な学習について
○樋口将大,浦上大輔(日大)
我々の研究グループでは、人の認知バイアスを応用した強化学習手法である「LS-Q」を提案している。これまでの研究成果として、鉄棒ロボットの運動獲得をテスト課題として、LS-Qの実環境における有効性が明らかになっている。一方、鉄棒ロボットの状態遷移は複雑であるため、学習過程を詳細に観察することは不向きで、LS-Qの特性には不明な点が多くある。本研究では、より単純で解析が容易な「ツリーバンディット課題」にLS-Qを適用し、その学習能力を検証した。シミュレーションの結果、状態ごとの報酬の設定値の差が小さい場合や、学習の途中で報酬の設定値を変更した場合でも、LS-Qは適応的に学習できることが確認された。

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