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高速大規模I/Oが可能なファイルシステムによるビッグデータ統合利用基盤の性能向上
○藤島永太,中島健司,山口実靖(工学院大)
近年,IT技術の進歩に伴い,地球上で生成されるデータ量が指数関数的に増加しており,それらのデータから有用な情報を収集・蓄積・分析し,活用することに注目が集まっている.ただし,医療・ライフサイエンスに代表されるセンシティブなデータを扱うセキュアなコンテンツ共有・流通基盤では,暗号技術の併用が欠かせない.この場合,大規模なデータを全て暗号化すると,データ量が大幅に増加し,実用的な処理時間を実現するためには大規模データ処理のI/O速度の向上が重要となる.本稿では,大規模なデータを格納するHDDの特性に着目し,巨大なI/Oに対して有効であると考えられる大きなブロックサイズでファイルの管理を行うファイルシステムを構築し,性能評価によりその有効性を示す.

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