1J-01
ループ終了判定命令を考慮したSoftware Pipeliningの多重ループへの適応
○畠山雄樹,宮内 新,中野秀洋(東京都市大)
Software Pipeliningはループの命令レベル並列性を引き出す方法の1つである.従来手法としてループの終了判定命令を考慮することで,ループの繰り返し回数が未知の場合や少ない場合にも適用可能な手法が提案されている.一方,最適化の効果が減衰する多重ループにおいて,PrologueとEpilogueをOverlapすることで実行効率を向上させる手法も提案されている.しかし,終了判定命令を考慮した前者の手法はPrologueに分岐命令が存在するが,そのままでは分岐先が定まらず後者の多重ループの最適化手法を適用できない.
本論文では,従来手法でKernel部に追加する外部ループの終了判定命令等を,Prologue部やOverlap部にも追加することで多重ループへの最適化を可能にする手法を提案する.提案手法をCOINSコンパイラ・インフラストラクチャに実装し,性能の評価を行う.

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