1H-05
HDFSシーケンシャルファイルアクセス性能の向上に関する考察
○近丈一郎,中島健司,藤島永太,山口実靖(工学院大)
インターネットの普及に伴い,世界で扱われるデータが増加している.こうした多様かつ大量のデータを効率的に利活用していくことが必要になってくる.
特に,医療・ライフサイエンスに代表されるセンシティブなデータを安心して扱うことのできる,セキュアなコンテンツ共有・流通基盤の構築が必要不可欠である.このコンテンツ共有・流通を行うためには,暗号技術の併用が欠かせない.しかし,大規模なデータを全て暗号化すると,データ量が大幅に増加し,実用的な処理時間を実現するためには大規模データ処理のI/O速度の向上が重要となる.
膨大なデータを処理する技術の一つとして,並列分散処理を行うHadoopがある.本研究ではHadoopの構成要素の一つであるHadoop分散ファイルシステム(HDFS)に着目し,ローカルファイルシステム上へのファイル書き込み速度と,HDFS上へのファイル書き込み速度の差が大きいことを確認した.そして,HDFSのソースコードからボトルネックとなる処理を調査し,改変することで性能向上に関する考察を行う.

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