1C-06
歌唱音響に見られる促音と撥音の歌詞付けの相違
○籾山陽子(名古屋市大)
日本語の声楽曲においては歌詞の1モーラに1音を割り当てるのが基本であるが,特殊モーラの場合は前接の自立モーラと合わせて1音を割り当てることもある.特殊モーラのうち促音と撥音について,これらの歌詞付けの違いが歌唱の音響にどのように反映されるのか,声楽科の大学院生数名の歌唱データと歌詞の朗読データを分析した.歌唱と朗読のデータを比較しながら分析した結果,個人の意識の差異も認められたが,共通して歌詞付けの違いが反映されている部分があることが確認された.また,朗読の場合と異なり,同様の歌詞付けであっても促音と撥音で異なる音響表現が見られることも確認された.

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