1C-03
動詞における連想と共起の差異性
○寺岡丈博(東京工科大),石崎 俊(慶大)
従来から自然言語処理では,コンピュータが使用する知識としてコーパスやシソーラスなどが用いられてきた.特に,コンピュータの性能が高くなった近年は,言語の統計的分析や機械学習などに大規模なコーパスが一般的に利用されている.コーパスは,主に新聞やWeb文書などから構成されており,抽出できる知識は共起に基づいているといえる.一方で,言葉の連想に基づいた知識が一部の研究で用いられており,共起に基づいた知識とは異なった側面が確認されている.今日,深層学習を利用したシステムの高精度化が期待されており,学習データに関して,種類や量の他に質の違いが注目されている.そこで,本研究ではこれまで十分に議論されてこなかった動詞における共起と連想による情報を分析し,各特長を明らかにすることを図った.

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