1B-03
マルチエージェント津波避難シミュレーションの高速化と市街地スケール計算での評価
○牧野嶋文泰,今村文彦(東北大)
津波避難シミュレーションは避難行動に関わる要因を定量的に評価することを可能にするツールであり,次世代の避難計画策定ツールとして注目され,活用が進んでいる.さらに,この高速計算が可能であれば,人の位置情報データの活用などにより新しいリアルタイム災害対応技術に結ぶつく可能性がある.
本研究では,二次元連続平面の人の動きをシミュレートするマルチエージェント津波避難シミュレーションを並列計算により高速化し,実市街地スケール計算に適用して,その並列化手法のパフォーマンスを評価した.東日本大震災を想定した本検討では,100プロセス以上の計算で,津波到達前に1時間分の避難行動を再現することが可能であることを確認した.

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