1A-06
画像認識処理におけるSIMD命令の有効性の評価
○高畠志泰(日立)
近年、自動運転の実現に向けて、歩行者や先行車などを車載カメラで検出する画像認識処理が重要になってきている。自動運転における画像認識処理の課題は、処理速度の向上と、それに伴うコスト増大を抑えることである。画像認識処理では歩行者や白線など多くの物体を認識するために相応の処理速度を必要とするが、処理速度を確保するために様々な機能を実装することはコスト増大を招くので許されない。本稿では、高速化のためにSIMD命令を採用し、画像認識処理に有効なSIMD命令を明らかにし、不要な命令の実装を避けてコストを削減することに貢献する。