1A-04
大容量Flashを活用したメモリ拡張キャッシュサーバの設計と評価
○五木田駿,吉田英司,三吉貴史,小川淳二(富士通研)
大容量データの需要増加に伴い、分散されたサーバのメモリ上にデータをキャッシングするキャッシュサーバのメモリ容量需要も増大してきている。主記憶メモリであるDRAM容量を今後大きく増大することは難しいが、一方では、サーバ台数を増やせばコストも上がる。また、HDDやSSDデバイスを使い、スワップ手法等でメモリ拡張を行えば、コストを抑制し見かけ容量を増やすことが可能である。ただし高頻度アクセスの状況下で、高い応答速度を達成することが困難になってくる。本研究では、NAND Flashメモリを用いたメモリ拡張手法により、DRAMとNANDを効率的に使用することで高い応答速度を実現可能なキャッシュサーバを提案する。本提案手法を、memcachedに実装して評価を行い、DRAMとNANDの容量比1:10の場合に応答速度の性能低下を最大約-10%に抑えうることを確認した。