情報処理学会 第78回全国大会 会期:2016年3月10日~12日 会場:慶應義塾大学 矢上キャンパス 情報処理学会 第78回全国大会 会期:2016年3月10日~12日 会場:慶應義塾大学 矢上キャンパス
産業界におけるIoTの動向と日本の戦略
日時:3月10日(木)13:00-15:30
会場:第3イベント会場(厚生棟大中会議室)
【セッション概要】IoTにセキュリティ機能を強化した日本版Industrie4.0が開始され,150社以上の団体が参加を表明している.本イベントでは,この構想について議論を深める.
司会:山口 高平 (慶應義塾大学 理工学部 管理工学科 教授)
【略歴】1979年大阪大学工学部通信工学科卒業,1984年同大学院工学研究科博士後期課程修了.同年大阪大学産業科学研究所助手.1989年静岡大学工学部助教授.1997年同大学情報学部教授.2004年より慶應義塾大学理工学部教授.工学博士.定理証明,知識システム,データマイニング,オントロジー,知能ロボット工学などに関する研究に従事.2007年度大川出版賞.2014年度人工知能学会功績賞.人工知能学会前会長,現顧問.情報処理学会,電子情報通信学会,人工知能学会,情報システム学会,AAAI,IEEE-CS等の会員.
13:10-13:50 講演(1) ロボットをはじめとするIoT社会の実現に向けたサイバーセキュリティ戦略について
山下 浩司 (経済産業省 商務情報政策局 情報セキュリティ室 室長補佐)
【講演概要】ロボット,自動車,家電,医療機器等様々なものがインターネットにつながり,インテリジェントに機能しつつ我々人間の生活の安全・安心の確保や豊かさの実現,企業の競争力強化等を実現するIoT社会が到来しようとしている.ただし,このような「明るいIoT社会の実現」のためには,強靱かつしなやかなサイバーセキュリティ対策が不可欠であり,その構築にむけた政府の戦略を解説する.
【略歴】経済産業省において,原子力立地・核燃料サイクル産業課専門職,通商政策局米州課課長補佐,資源エネルギー庁国際課課長補佐,大臣官房総務課国会担当補佐を経て現職.東京大学及び米国ミシガン大学において修士課程修了.
 
13:50-14:30 講演(2) 日本発,"Industry4.1J" ソリューションの紹介
村上 正志 (VEC Virtual Engineering Community VEC事務局長)
【講演概要】第4次産業革命と言われているIoTの産業利用に,インターネット上で脅威となるサイバー攻撃を直接受けないプライベートクラウドを利用したセキュアなIoTを実現させる "Industry4.1J" をご紹介します.
【略歴】•1977年〜1991年:日本ベーレー(株)のシステムエンジニア.–火力発電所のボイラ自動制御装置,プラント監視制御装置のシステム設計:製品開発.•1991年〜1995年:画像処理VMEボードメーカーに従事.–大型カラー印刷機の画像処理,大蔵省印刷局の検査装置などのシステムコンサルティング.•1995年〜2015年3月:(株)デジタル(2002年以降 Schneider Electric Group).–SE部長.•1999年6月〜現在:Virtual Engineering Company & Virtual End-User Community 事務局長 兼 ソリューションアドバイザー.https://www.vec-community.com/ja/ •2015年5月〜 (株)ICS研究所 代表取締役社長 兼 所長.•主な活動履歴.–経済産業省商務情報政策局主催「制御システムセキュリティ対策タスクフォース」委員:2011年 普及啓発ワーキング座長.–制御システムセキュリティ関連団体合同委員会 委員.–日本OPC協議会 幹事会顧問.
 
14:40-15:10 講演(3) セキュアなIoT「Industry4.1J」を支えるICTインフラ技術の動向
境野 哲 (NTTコミュニケーションズ株式会社 技術開発部IoTクラウドSU/経営企画部IoT推進室 担当部長)
【講演概要】いま様々な業界の企業がIoTをビジネスに活かす取り組みを進めています.その目的は,顧客行動分析,製品の保守,従業員の安全管理,省エネ省資源,工場の設備保全など多岐にわたっています.他方,あらゆるモノがネットにつながるIoTの世界では,年々高度化するサイバー攻撃への備えも重要です.本講演では,産業界のIoT活用ニーズや導入事例をご紹介するとともに,IoTのセキュリティ問題とその対策の方向性について提起します.また,生産現場とクラウドをセキュアにつなぐIndustry4.1J実証実験について解説し,さらに,東京五輪に向けて検討中のAI(人工知能)を活用して安全を見守る技術開発の取り組みをご紹介します.
【略歴】1990年日本電信電話(株)に入社.社内基幹業務システムの開発を担当.1995年官公庁向けコンサルティング,公共施設建設プロジェクトを担当.1998年 NTT再編成プロジェクト(基幹業務システム更改)を担当.2000年異業種協業による新規ビジネスインキュベーションに従事.2004年 ネットビジネスのパートナー営業/協業アライアンス等を担当.2010年コンテンツ流通ビジネス開発,エネルギー管理/M2M技術開発を担当.2015年5月より現職.
 
15:10-15:40 パネル討論 産業界におけるIoTの動向と日本の戦略
【討論概要】IoTにセキュリティ機能を強化した日本版Industrie4.0が開始され,150社以上の団体が参加を表明している.パネルディスカッションではパネリストによりこの構想について議論を深める.
パネル司会:境野 哲 (NTTコミュニケーションズ株式会社 技術開発部IoTクラウドSU/経営企画部IoT推進室 担当部長)
【略歴】1990年日本電信電話(株)に入社.社内基幹業務システムの開発を担当.1995年官公庁向けコンサルティング,公共施設建設プロジェクトを担当.1998年 NTT再編成プロジェクト(基幹業務システム更改)を担当.2000年異業種協業による新規ビジネスインキュベーションに従事.2004年 ネットビジネスのパートナー営業/協業アライアンス等を担当.2010年コンテンツ流通ビジネス開発,エネルギー管理/M2M技術開発を担当.2015年5月より現職.
パネリスト:山下 浩司 (経済産業省 商務情報政策局 情報セキュリティ室 室長補佐)
【略歴】経済産業省において,原子力立地・核燃料サイクル産業課専門職,通商政策局米州課課長補佐,資源エネルギー庁国際課課長補佐,大臣官房総務課国会担当補佐を経て現職.東京大学及び米国ミシガン大学において修士課程修了.
パネリスト:村上 正志 (VEC Virtual Engineering Community VEC事務局長)
【略歴】•1977年〜1991年:日本ベーレー(株)のシステムエンジニア.–火力発電所のボイラ自動制御装置,プラント監視制御装置のシステム設計:製品開発.•1991年〜1995年:画像処理VMEボードメーカーに従事.–大型カラー印刷機の画像処理,大蔵省印刷局の検査装置などのシステムコンサルティング.•1995年〜2015年3月:(株)デジタル(2002年以降 Schneider Electric Group).–SE部長.•1999年6月〜現在:Virtual Engineering Company & Virtual End-User Community 事務局長 兼 ソリューションアドバイザー.https://www.vec-community.com/ja/ •2015年5月〜 (株)ICS研究所 代表取締役社長 兼 所長.•主な活動履歴.–経済産業省商務情報政策局主催「制御システムセキュリティ対策タスクフォース」委員:2011年 普及啓発ワーキング座長.–制御システムセキュリティ関連団体合同委員会 委員.–日本OPC協議会 幹事会顧問
パネリスト:渡部 宗一 (イーヒルズ株式会社 取締役/CSSC 普及啓発・人材育成委員会 委員長)
【略歴】1985年森ビル入社.2000年よりイーヒルズ(株)兼務.2010年より森ビル管理運営部BAシステムグループ.2011年経済産業省『制御システムセキュリティ検討タスクフォース』委員.2012年より制御システムセキュリティセンター(CSSC)普及啓発委員会委員長として現在に至る.