情報処理学会 第78回全国大会 会期:2016年3月10日~12日 会場:慶應義塾大学 矢上キャンパス 情報処理学会 第78回全国大会 会期:2016年3月10日~12日 会場:慶應義塾大学 矢上キャンパス
Deep LearningとこれからのAI研究
日時:3月11日(金)14:00-15:00
会場:第1イベント会場(MMR)
【セッション概要】ディープラーニングが注目を集めている.ディープラーニングは,表現学習のひとつとされ,画像認識において顕著な進展を見せている.しかし,ディープラーニングが可能にしつつある特徴抽出は,人工知能の広範な分野に関わるものである.今後,ロボティクスにおける身体性や,推論・プランニング等の記号処理,さらには,言語理解や翻訳,知識獲得やオントロジー等のさまざまな研究との融合が進んでくるものと考えられる.本講演では,ディープラーニングの研究動向について概説した後,今後どのように人工知能全体の研究と融合していくかについて述べる.
司会:山口 高平 (慶應義塾大学 理工学部 教授)
【略歴】1979年大阪大学工学部通信工学科卒業,1984年同大学院工学研究科博士後期課程修了.同年大阪大学産業科学研究所助手.1989年静岡大学工学部助教授.1997年同大学情報学部教授.2004年より慶應義塾大学理工学部教授.工学博士.定理証明,知識システム,データマイニング,オントロジー,知能ロボット工学などに関する研究に従事.2007年度大川出版賞.2014年度人工知能学会功績賞.人工知能学会前会長,現顧問.情報処理学会,電子情報通信学会,人工知能学会,情報システム学会,AAAI,IEEE-CS等の会員.
14:00-15:00 講演 Deep LearningとこれからのAI研究
松尾 豊 (東京大学 大学院工学系研究科 准教授)
【講演概要】本講演では,人工知能の最新動向,特にディープラーニングを取り巻く状況について述べる.人工知能の歴史を紐解きながら,ディープラーニングのもつ意義を解説し,今後の研究の進展について概観する.また,こういった人工知能の変化が,今後,どのように社会や産業を変えるのか,人工知能の未来について解説する.
【略歴】1997年,東京大学工学部電子情報工学科卒業.2002年,同大学院博士課程修了.博士(工学).同年より産業技術総合研究所研究員.2005年よりスタンフォード大学客員研究員.2007年より現職.専門分野は,人工知能,ウェブマイニング,ビッグデータ分析.人工知能学会からは論文賞(2002年),創立20周年記念事業賞(2006年),現場イノベーション賞(2011年),功労賞(2013年)の各賞を受賞.人工知能学会 学生編集委員,編集委員を経て,2010年から副編集委員長,2012年から編集委員長・理事.2014年より倫理委員長.日本トップクラスの人工知能研究者の一人.