情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

参加者各自が所有するスマートフォンで収録された多人数会話音声が大量にクラウド上に蓄積された状況を考えると，どの音声同士が同じグループで行われた会話であるかを推定する「対話グループ検出」が重要となる．我々は，参加者ごとの音響データをケプストラムに基づく高次元ベクトルに変換し，クラスタリングする手法を提案しているが，先行研究では対話グループ数を既知としていた．そこで本研究では，ベイズ情報量規準に基づくグループ数推定を導入した対話グループ検出手法を提案する．15グループ60会話音声からなる音声を用いて提案手法を評価したところ，グループ数が正しく推定され，検出されたグループの純度も100%となった．