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避難行動データに基づく非常口選択規範の同定
○浪越圭一,荒井幸代(千葉大)
災害時の迅速な避難のためには,ソフトとハードの両面に対する計画が必要であり,その1つに避難行動をモデル化し,シミュレーションによる検証を行う方法がある.しかし,避難行動のモデルはハンドコードで作成されるため,しばしば想定外の状況が生じる.本研究ではこの問題に対し,豊富に蓄積された避難行動データから,モデルを同定する方法に着目する.本報告では,避難時における人の非常口の選択規範が,個々に異なると仮定し,それぞれの選択規範を同定する方法を提案する.具体的には,進化的計算を用いて,避難行動データから各エージェントに対応する規範の探索を行う.また,複数の避難シナリオを作成し,計算機実験を用いて提案手法の有効性を確認する.

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