情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

大規模災害における医療手法としてトリアージがある。トリアージとはより多くの傷病者を救命するための手法である。トリアージの運用方法はJTAS等の標準的なトリアージに基づき病院ごとに検討され病院ごとの特性を考慮する必要がある。加えてトリアージ手法、緊急度基準及びトリアージ結果をトリアージ手法に反映することが重要である。近年このような研究がマルチエージェントシミュレーション(MAS)の観点からよく行われることからシミュレーションによる検討が求められている。そこで本研究ではトリアージ運用方法に関して各病院で自らMASを用いて検討する手法を提案し、病院の運用者が院内環境変化等に合わせて柔軟に対応可能な環境の構築を目指す。