情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

新しい分野の学習においては教科書がないため、ネット上で配信されている複数の動画を教材として利用することがひとつの有用な手段となる。本研究は、それらの動画のポイントを、マインドマップ、PREP 法、そしてデザイン思考の手法を融合的に利用して要約する教育手法を提案する試みである。大学の演習において受講者にそれらのワークシートを段階的に呈示しながら実践してもらい、段階的な呈示をしていなかった前年度と、検索したビデオ数、空白率、そして要約の質を比較した。結果、これらの値の改善が認められた。このことから、段階的な呈示は、学習者の意欲と理解の向上に繋がる可能性が示唆された。