6ZB-01
回想法を模擬した高齢者向け対話システムの構築に関する研究
○中島 悠,栂井良太(静岡大),伊東伸泰(日本IBM),西田昌史,西村雅史(静岡大)
現 在、日本では少子高齢化が進行している。それに伴い、認知症や孤独死、高齢者犯罪の増加といった高齢者に関する諸問題に加え、介護者においても病 院や老人ホームなどの介護施設における介護者の需給逼迫が生じている。この中で、高齢者は息子や娘の巣立ちにより「孤独」を感じたり、「生きがい の欠如」によって刺激を欲し、非行に走ってしまう。
我々はこれらを解決し、QOLを 向上すべく、高齢者の話し相手となる対話システムの開発を行っている。今回,特に,回想法という介護療法で用いられている技法に着目した。これはセラピス トと高齢 者が昔のことを回想する対話を行うもので、認知症周辺症状の軽減や脳血流量の改善、認知能力の向上が期待される。本研究では、実践動画などから多数の対話 ルールを抽出することで回想法を模擬した対話システムを構築し,その可能性について検討したので報告する。

footer 著作権について 倫理綱領 プライバシーポリシー セキュリティ 情報処理学会