6Y-06
顔の物理的特徴量を利用した顔選好における自己顔の影響
○原田晋吾,杉浦彰彦(静岡大)
近年,医療や娯楽などの分野で「顔の印象」を利用したシステムが提案されている.従来研究では,顔の表情認知を利用して精神疾患を検出する試みが成されてきた.しかし,システムで利用されている「顔の印象」を正確に捉えるためには,評定者が持つ感性や経験などの個人差を考慮した分析が必要である.そこで,本研究では,顔の物理的特徴量を利用し,個人差の一つである自己顔と顔の選好判断の関係性について検証する.まず,被験者による主観評価と顔特徴量による定量的評価を利用し,快‐不快次元における分析を行った.その結果,快印象を与えるpositive顔の判別には“目”に関する要因が重要であることが示された.この分析で得られた結果を利用し,自己顔との関係性が表情認知に及ぼす影響について検証する.

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