6Y-04
字句情報,音響情報,表情から推定した話者感情の食い違い状況の分析と食い違い自動検出手法の提案
○上村譲史,目良和也,黒澤義明,竹澤寿幸(広島市大)
これまで人間の感情を推定するためのさまざまな手法が提案されている.そしてその情報源としては主に,発話文字列,発話音声の音響的特徴,表情などが挙げられる.しかしほとんどの研究は単独の情報源だけから感情推定を行っている.マルチモーダルな情報を用いた感情推定手法もあるが,それらも複数の情報を組み合わせて最終的に1つの感情を推定している.しかし,実際の人間の心理状態としては,皮肉やツンデレのように,各情報源から推定される感情に食い違いがあることによって,複雑な心理状態が表現されていることもある.そこで本研究では,実際の対話から収集したデータについて,発話文字列,音響的特徴,表情それぞれから推定される感情について質問紙調査を行い,それらの一致度および不一致時の状況について分析を行った.さらに,各情報源から感情を推定する手法を用いて得られた感情による複雑な心理状態の推定手法についても検討を行った.

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