情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

近年，特定の組織の一個人を対象として，マルウェアを添付したメールや，悪性サイトのURLを記載したメールを送信し，マルウェアをダウンロード・実行させて対象者のPCを感染させる標的型メール攻撃の被害が増大している．この対策として，事前に擬似的に攻撃を受け，攻撃メールの実態を知っておくことで，実際の攻撃に合わないように「人間」を訓練するという対策がある．本研究ではこの訓練を自動化し，訓練の効果を高めることができるメールクライアントシステムを提案する．また，基礎実験として，このメールクライアントシステムを使った，標的型メール攻撃の訓練を実施し，訓練としての効果があるかどうかを検証する．