6U-06
BLEビーコンを用いたエリア推定による屋内位置測位手法の提案
○工藤大希,堀川三好,古舘達也,岡本 東(岩手県大)
従来,RSSI(Received Signal Strength Indicator)を利用する屋内位置測位は,フィンガープリント方式や三点測量を中心として研究が行われているが,フェージングや外部環境の影響でRSSIがばらつき,高精度な測位が困難となっている.一方,近年ではBLE(Bluetooth Low Energy)ビーコンを中心に,大まかな位置(以後,エリア)の推定を行う屋内位置測位の実務導入が進んでいる.エリアの推定には,閾値を利用する方式やRSSIの大小を比較する方式がとられるが,利用端末の性能に合わせた閾値の設定が必要であり,またエリアの境界では測位精度が著しく低下してしまう.本稿では,RSSIに対する統計的検定により,閾値を用いずにエリアを算出する方法を提案し,屋内位置測位システムに組み込み評価した結果について報告をする.

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