6J-01
フィードバック独立点集合問題の計算複雑性
○田村祐馬,伊藤健洋,周  暁(東北大)
本稿では,フィードバック独立点集合問題に対し,グラフ構造を基にした困難性の解析と,近似アルゴリズムの提案を行う.無向グラフGに対し,削除するとグラフが森となるような独立点集合をフィードバック独立点集合と呼ぶ.フィードバック独立点集合問題とは,与えられたグラフの最小のフィードバック独立点集合を求める問題である.この問題は,一般にはNP困難であることが知られているが,本稿ではグラフ構造に着目して,問題の計算複雑性の解析を行う.また,最大次数Δの二部グラフに対しては,多項式時間(Δ-1)倍近似アルゴリズムを提案する.

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