情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

　近年、職場のメンタルヘルス不調は深刻となっており、その対策としてストレスチェックを活用した職場環境改善活動が推奨されている。
しかし、社内で職場環境改善活動の効果を評価したところ、活動を進める上での複数の課題がある事を確認した。例えば、職場の状況(平均残業時間、男女比、など)に合った改善施策の立て方が分からない事などである。一方、職場における個人や集団の行動を改善する方法論が、産業・組織心理学の分野で研究されている。
そこで、我々は産業・組織心理学の専門家の知見を取り入れ、職場環境改善の活動サイクルをITで支援するシステムを開発した。上記の例では、組織の状況に適した活動事例を例示するような仕組みなどである。
　本発表では、現在進めている本システムを使った実証実験の結果を報告する。