情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

近年，食品廃棄が社会問題となっている．食品廃棄は，生産者・加工業者・卸売業者・小売店など流通に関係するあらゆるところで生じている．また，消費者も必要以上に購入することなどで食品廃棄を生じさせている．多くの場合，小売店の商品は賞味期限や消費期限順に陳列されている．一方，消費者は食の安全への強い意識や，なるべくなら新鮮なものを購入したいとの思いから，賞味期限がより長い商品を優先して購入しようとする．結果的に小売店では仕入れた順番通りには販売されず，食品廃棄が生じやすくなることが想像される．本研究では消費者の購入行動と食品廃棄との関係について検証する．