情報処理学会 第78回全国大会講演要旨

遠隔や近隣のストレージにデータを複製するアプローチが注目されているが，災害時ではネットワークの一部が不通になり，複製が失敗するなどの問題がある．本研究では，データの複製を効率化することでストレージシステムの高可用性に寄与する環境適応型ストレージ間通信方式を提案する．本提案ではSoftware Defined Network (SDN) を利用しネットワークの環境や状況に適応して経路を設定することで，高速かつ確実なストレージ間通信を実現する．本稿では災害時の状況を想定した実験により，提案によりネットワークの一部が不通になった場合でも効率的に複製を行うことが可能となることを示し，提案の有効性を評価する．