6B-02
マイクロホンアレイを利用した野鳥の歌行動理解の試み
○鈴木麗璽,松林志保(名大),奥乃 博(早大)
野鳥(鳴禽類)は,繁殖期において異性に対するアピールや縄張りの主張のために,比較的長い鳴き声である歌を歌う.このとき,個体間・種間において様々な相互作用があることが知られている.近年,マイクロホンアレイを用いた音源定位や分離の技術が急速に発展しているが,野鳥の音声に基づく行動の理解への活用は限定的な状況にあるといえる.我々は,ロボット聴覚オープンソースソフトウェアであるHARKと,市販のマイクロホンアレイ,および,ノートPCを用いた簡易な観測・分析システムを構築して,野鳥の歌行動のタイミング,音源方向,および,分離音源の抽出を試行し,野鳥の生態理解への活用の可能性を検討している.本発表では,フィールド調査の試行を含む現在の取り組みについて報告する.

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