5Z-09
書字訓練装置の開発を目的とした文字の大小による書字動作中の視線の役割の検討
○羽鳥貴博,佐藤 舜,鈴木 巴,玉木大道,武藤 剛(文教大)
本研究では,視線の役割を考慮した書字訓練装置開発を目標に,運筆時の視線の果たす役割と,各文字の大きさの関係を調査した.具体的には,書字動作中の中心視と周辺視の役割の違いに注目し,一辺が10センチ程度の正方形空間に収まる文字と,一辺が2センチ程度の正方形空間に収まる文字を,描く際の視線の動きを計測する実験を行った.その結果,同じ文字を描いた場合でも,各文字の大きさが異なることで,視線の動きに顕著な違いが見られることが明らかとなった.このことから,同じ文字でも大きさによって視線の果たす役割が異なり,書字訓練装置の開発において文字の大きさに応じた視線の役割を考慮することの必要性が明らかとなった.

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